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3Dプリンタの校内共同利用を開始「アイデアを形にする」環境を全校へ。

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情報班は、コンピュータ室で運用している3Dプリンティング設備について、本校の全生徒および教職員を対象とした共同利用の受付を開始いたしました。 所定の事前申請とヒヤリングを行うことで、部活動の研究用パーツ作成から、授業教材、文化祭の装飾製作まで、幅広く3Dプリンタを活用いただけます。

1. 背景と目的:校内「オープンサイエンス」の推進

これまで3Dプリンタは、主に自然科学部情報班の活動(ロボット製作や電子工作)に限定して使用されていました。しかし、探究活動(総合的な探究の時間)や他の部活動においても、「実験器具を自作したい」「市販されていないパーツが必要」といった需要が高まっています。

情報班では、こうしたニーズに応え、校内の技術リソースを共有財産として開放することが、学校全体の研究開発(R&D)能力の向上につながると判断しました。 「機材を持つ者が独占する」のではなく「必要な人が使える」環境を整えることで、オープンサイエンスの精神を校内にも広げ、分野を超えたモノづくりを支援します。

2. 利用の概要

  • 対象者:
    • 本校に在籍する全生徒(部活動、生徒会、課題研究グループ、個人利用など)
    • 本校教職員
  • 設置場所:
    • コンピュータ室
    • ※機材は精密機器のため移動はできません。原則、当該場所での利用となります。
  • 利用用途:
    • 理科実験器具や治具の製作
    • プログラミング・電子工作の筐体作成
    • 芸術作品やデザインのプロトタイピング
    • その他、教育・芸術・研究活動に資するもの
  • 利用方法(フロー):
    1. 利用申請: 専用フォームから利用目的や希望時期を申請してください(この時点ではデータは不要です)。
    2. 事前ヒヤリング: 情報班担当者と面談を行い、操作方法、フィラメントの種類、出力可能な形状などについて打ち合わせを行います。
    3. データ作成・送付: ヒヤリング内容に基づき3Dデータ(STL形式等)を作成し、提出してください。
    4. 出力: 情報班管理の下、共同利用として出力を行います。

3. 期待される効果

■ 研究の質の向上 理科や数学の課題研究において、既製品に頼らないオリジナルの実験装置を安価かつ迅速に製作できるようになり、研究の自由度と質が飛躍的に向上します。

■ 創造性の発揮 美術や家庭科、文化祭のクラス展示など、理数系分野に限らない幅広い領域での活用を期待しています。デジタルファブリケーション技術に触れる機会を増やすことで、生徒の創造的な課題解決力を養います。

4. 今後の展望

情報班では、単なる機材の開放に留まらず、3D CAD(設計ソフト)の使い方案内や、モデリングの技術サポートも行っていく予定です。 「作りたいものがあるけれど、方法がわからない」という生徒を技術面からサポートし、龍野高校全体のクリエイティブな活動を下支えする「校内ファブスペース」としての機能を強化してまいります。

【お問い合わせ】
自然科学部情報班 総務ユニット渉外担当
メールアドレス : contact_atmark_imc.tatsunohs.com
送信する際には、「_atmark_」を「@」(半角)に直してください。

【相談・利用申請】
自然科学部情報班 環境整備ユニット3D設備共同利用推進担当
対応:毎週火・水・金曜日(放課後)
場所:200番棟2階コンピュータ教室
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